1.腸炎の症状
腸炎の症状は、激しい腹痛を伴う下痢が代表的な症状です。
かなり水っぽい下痢になります。
炎症の位置によって現れる症状は異なりますが、下痢や腹痛という症状は共通しています。
小腸に炎症が起こると粘膜の少ない便になり、大腸に炎症が起こると粘膜便が出ます。吐き気や嘔吐、発熱を伴うと感染による炎症の疑いがあります。(医学情報サイト引用)
下痢により何度もトイレに行きます。先にも説明しましたが、かなり水分の多い便です。そのため体中の水分が減るため脱水状態になりやすくなります。
水分はこまめに摂取することをお勧めします。
また、便に血が混じっていたり、高熱が出ている場合は入院になることもあるようです。
1-2.原因
腸炎の原因の殆どは、病原性微生物による感染が原因である事が多いです。
病原微生物は
- 細菌
- ウィルス
- カビ
- 寄生虫
などが挙げられます。
それら発症の方法を大きく分けると、ウィルスの感染によって炎症を起こすのと、細菌が出す毒素によって炎症が起こるというものです。
細菌性の腸炎だと、皆さん一度は聞いた事があると思いますが、サルモネラ菌や黄色ブドウ球菌、大腸菌、腸炎ビブリオなどがあります。
2.細菌性腸炎
特に気を付けたいのは、鶏肉や卵について感染するサルモネラ菌が原因の腸炎です。肉や卵は日常生活上よく口にするものなのでしっかり火を通して食するようにしましょう。
サルモネラ菌の体内潜伏期間は8時間~48時間(2日間)とされています。
2-2.滅菌温度と発育温度
サルモネラ菌は30℃~40℃で増殖する。特に37℃はサルモネラ菌の発育最適温度で、急激に増殖する。
加熱に対する抵抗力は弱く、60℃で3.5分加熱すると大幅に菌を減らせる。さらに、60℃で20分だと殆ど滅菌出来る。
3.ウィルス性腸炎
冬の乾燥した時期に起こりやすいとされています。
ノロウィルスやロタウィルス、エンテロウィルスなどがあります。
ウィルス性の腸炎は原因菌を特定することが難しく症状と流行の状況から判断します。
ロタウィルスは5歳までに最低1回は多くの子供がかかるウィルスです。水のような水分の多い下痢と嘔吐を伴います。最も重症化しやすく、注意しなければならないウィルスでもあります。
下痢と嘔吐により体中から水分がどんどん無くなっていきます。それにより脱水症状に陥りやすい腸炎です。
感染力が強く、完全には感染を抑えることが出来ません。治療法は無く、ワクチンによる予防しか対処法がありません。
まとめ
腸炎はどちらにしても下痢などにより体内から水分が無くなっていき脱水状態になります。こまめに水分を補給することが大事です。
また、体は不要なもの(毒素)は体外へ出すという習性があります。下痢止めなどを使用しない方が良いです。
出すものは出して、まめに水分を取りましょう。
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