1.肝機能障害
肝機能障害とは、肝臓が何らかの異常により正常に機能していないことを言います。
肝臓が正常に機能しなくなると、全身の倦怠感や黄疸、食欲不振などの症状がでます。
また、肝臓は沈黙の臓器と呼ばれていて自覚症状が出ないことが多いです。肝機能障害を放っておくと肝硬変・肝臓がん・肝炎に進行することが考えられます。
【目次】
1-2.血液検査
肝臓の機能障害は血液検査で分かります。
なぜなら、肝臓細胞に異常があると肝臓内の物質が血液中に漏れ出し、血液検査でその量と数値を量る事で異常をある程度特定することが出来ます。
【検査項目】
ALT(GTP)・・・基準値は30IU/L以下です。数値が31を超えると肝細胞は何らかの障害を受けています。肝細胞内にある酵素。
AST(GOT)・・・基準値は30IU/L以下で、31以上は肝細胞が何らかの障害を受けている。肝細胞や心臓、腎臓に多く存在する酵素。
γ-GTP・・・基準値は50IU/L以下で、51以上は肝機能異常の疑いがある。肝臓や腎臓で作られる酵素で、タンパク質の分解・合成をする。
肝機能に異常がある場合はALT・ASTの両方の数値が高くなります。
また、ASTの数値だけが高く、ALTが基準値内であれば心臓や筋肉の組織の異常の疑いがあります。
ALTがASTの数値を上回っていれば肝脂肪や慢性肝炎の疑いがあります。
ASTがALTを上回っていれば肝臓がん・肝硬変・アルコール性肝炎・心筋梗塞の疑いがある。
1-3.治療
軽い肝機能障害の場合、治療は生活習慣の改善となります。食生活や運動不足といった習慣を改善します。
また、慢性肝炎であった場合は将来的に肝硬変に進行する可能性が高いことから、早期発見と早期治療が大事です。
慢性肝炎はB型やC型というウィルス感染によるものや先天性(生まれつき)、アルコールによるもの、アレルギーなどの原因があります。
治療方法は、ウィルスによる慢性肝炎は薬によってウィルスを排除します。また、アルコールはウィルスを増殖させるという事が知られています。アルコールは止めましょう。
1-4.食事による療法
食事による療法なら内臓に良い成分としてタウリンが挙げられます。
このタウリンを多く含む食べ物を摂る事もお勧めします。
【タウリンを含む食べ物】
- カツオ
- 真たこ
- やりいか
- 真アジ
- ブリ
- 秋刀魚
- サバ
- イワシ
- サザエ
- ホタテ
- シジミ
- あさり
- カキ
- 車エビ
- 大正エビ
- 甘海老
- するめいか
タウリンを多く含む食べ物の多くは魚介類、海のものなんですね。